現在の受験勉強や英会話などの学習サービスは教材や授業の提供だけでなく、学習の進捗管理をする「コーチング」のサービスが増えています。その理由と、コーチングの具体的な方法を解説します。
目次
なぜコーチングサービスが増えている?
かつての受験勉強のサービスは、教材を提供する通信教育や、授業を提供する塾・予備校が一般的でした。大人向けの英会話スクールでも60-90分のレッスンをするだけのサービス提供でした。
しかし、昨今ではその様態は変わってきています。それらのサービス提供に加えて、学習進捗の管理や家庭学習の計画を立ててあげる「コーチング」のサービスの導入が行われています。
「ティーチング」のみ提供するサービスは淘汰される時代になりました。なぜなら、学習者の成果を出すところまでがサービスの価値と認識されるようになったからです。「コーチング」を行なって学習管理をし、成果を出すまでがサービスの価値に含まれます。映像授業を配信するだけの予備校は終焉を迎えています。
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大切なのは、授業を受けることではなく、学習管理を上手く行なって演習をすること。最近では極端に「授業をしない」塾が台頭しています。
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コーチングサービスが増えている理由は、教材コンテンツの自体の価値よりも、管理して成果を出すことに重きが置かれてきたことが要因です。
コーチングサービスの具体例
それでは具体的に各コーチングサービスの具体例を挙げて、それぞれがどんなコーチングの要素を含んでいるのかを解説していきます。
スタディサプリ「個別指導コース」
リクルートが提供する学習動画サービス「スタディサプリ」を例に挙げます。
【公式】スタディサプリ https://studysapuri.jp/
昔から解説の分かりやすさでは業界トップでした。関先生の英語は「神授業」として有名です。
しかし、学習動画の提供以外のことに注力しています。それは「個別指導コース」というコーチングサービスです。
コーチングサービスのポイントである以下の3つを、この個別指導コースは満たしています。
①進捗管理をする
②効果測定をする
③専属のコーチがつく
ライザップ ENGLISH
「結果にコミットする」ライザップは、英会話事業「ライザップ ENGLISH」も行なっています。
ボディメイク同様、コーチングのサービスです。しかもオンラインサービスも開始したそうです。
こちらのコーチングサービスも、先ほどのスタディサプリと同様に以下の3つのポイントを満たしています。
①進捗管理をする
②効果測定をする
③専属のコーチがつく
本当に重要なのはセルフコーチング
コーチングのサービスを利用しなくても自分で学習できる人は、コーチングサービスの3要素を自分で行うことができます。いわば「セルフコーチング」です。
①進捗管理をする:
メモ帳や手帳に自身の目標や期間、分量などを書き出して自分で管理します。進捗が遅れているものに関しては目標値の修正も行います。
②効果測定をする:
たびたび振り返りの時間を設けて、自身の目標値に達しているのか、目標値の設定自体が間違いでなかったのかをチェックします。
③専属のコーチがつく:
自分に問いかけ、会話をします。思考を見える化するために、メモに書き出すことも有効です。
このようなことを自分でできることが理想ですが、いつも誰しもがそのようにできるとは限りません。どんな人でも仕事や勉強に夢中になっている時は、セルフコーチングが難しいかもしれません。そんな時は、他の人にコーチとしてフィードバックをお願いするのも有効な手段です。
オンラインでのコーチングサービスは、withコロナ時代を人間が他の人の力を借りてより良く生きていける、有意義なサービスかもしれません。
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