eラーニングと教育ICTの違い

eラーニングと教育ICTとの違いが分からない人は多いかと思います。ほぼ同義で使われることが多いですが、利用目的や背景に違いがあります。

eラーニングとは

eラーニングとは、もともと1990年頃にアメリカで学習の動画コンテンツが出回る頃に生まれた概念です。実際に学校に来て講義を受けるのではなく、自宅やカフェでいつでも受講できます。

また、無料の動画コンテンツも提供されるようになり、子どもだけでなく大人も学び直しが可能になりました。中には大人向けの資格取得向け、プログラミングスキルの習得のための動画コンテンツも広く出回るようになりました。

当時はこの動画の学習だけで、学習は完結されるものと期待されていましたが、そうはいきませんでした。なぜかというと、学習者が学習を維持するモチベーションを保てなかったからです。

学校で行う講義では、先生からの質問や問いかけ、期限付きの課題、仲間とのやりとりなどが学習者にいい緊張感をもたらしていました。それが、当時のeラーニングには欠けていた要素だったのです。

eラーニングが出た頃には、「学校が要らなくなる」などと言われていたのですが、これらの欠けている要素に注目すると、そうはいかなかったのです。

教育ICTとは

世界では2000年代、日本では2010年代からトレンドになったのは教育ICTです。これは、eラーニングの課題を補完するサービスが多く出ました。

それらにはオンライン上で課題を課したり、相互のコミュニケーションがなされる仕掛けなどが組み込まれており、学習者に程よい緊張感を与えることができたのです。結果的に、学校に行かなくても学習者の学習継続が成立するようになっていきました。

 

また、先生と生徒の間だけでなく、生徒同士のコミュニケーションを促進するサービスが出てきました。生徒同士で進捗を把握したり教え合いをして、オンライン上で切磋琢磨できる環境が整ってきました。

こうなってくると、いよいよ「学校が要らなくなる」が現実味を帯びてきます。学校とは制度です。その見直しが図られています。同時に、学校にいる「先生」の役割も見直されています。

 

これからの教育

 

このような変化から、学習は学校や先生ありきではなく、学習者が主人公であり、自由に設計できるという考え方に変わってきました。先生がどう教えるかという議論ではなく、学習者がいかに学ぶかという学習者主体の議論に移ってきたのです。

もちろん今までの役割だけの「先生」は要りません。黒板に教える内容を書き、生徒に演習をさせ、宿題を出す。これらのことはITツールが担っていきます。

じゃあ先生は何をするべきか?

それは生徒の学習のサポートです。

いくらITツールがAI技術によって進化しても、学習する生徒は人間です。モチベーションが上がらなかったり、自分の将来のために次に何を学んだらいいか分かりません。それを先生がサポートして導いてあげるのです。

このようなサポートは、まだ機械にはできません。今後もできることには限界が出てくるでしょう。そこで、先生は役目を果たすことになるでしょう。

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