5-6年ほど前から学校現場にはICTが導入されています。
先生はプロジェクターで板書を映すようになり、子どもたちはタブレットでの学習を始めました。
しかし、「ICTは何から始めたらいいか分からない」「子どもたちや先生が使ってくれない」など、色々な問題が現場にはあるようです。
ICT教育のポイントは以下の3つです。
- 先生が確実に使えるようになる
- 生徒へのフィードバックを必ず行う
- 生徒同士で使わせる
目次
1. 先生が確実に使えるようになる
先生がまずICT機器に不慣れで授業を始めてしまうと、生徒にも「使うのは難しい」と感じさせてしまったり、授業がダレてしまいます。
現在の授業を主導しているのは先生です。本日学習することを先生が用意し、時間配分や使用する教材も先生が決めます。ICTを導入した時にも、先生主導の授業形態に変わりはありません。ICTは教材ツールの1つです。まずは先生が使い方を確実に習得すること。
とは言っても、初めて使うタブレットやソフトの使い方は分からないものです。そこで、業者を上手く使いましょう。業者に教員向けの説明会を密に実施してもらったり、質問窓口を予め把握してたくさん利用したりすることが必要です。
また、ICT機器の利用に長けている先生は校内に必ずいます。分かるまで聞くのもいいですし、その先生が実際に授業で使っているところを見学させてもらうと良いでしょう。
2. 生徒へのフィードバックを必ず行う
授業では生徒がタブレットやソフトを利用するシーンがあると思います。その生徒の利用に対して必ずフィードバックしてあげましょう。
例えば、タブレットで自分の考えをまとめた時には、先生が実際に声をかけて褒めてあげる、先生の端末と繋がっているのであればオンライン上でも頻度高く褒めてあげることが大事です。
なぜ大事なのかというと、生徒たちも「この使い方でいいのかな?」と不安に思っているからです。子どもたちは日頃の授業で数学や英語などの内容を学習することに加えて、「学習する方法」も少しずつ学んでいるのです。
ICT機器に関しても同様。今の子どもはスマホには慣れているかもしれませんが、学習のためのICT機器には慣れていません。なので、今やっていることの正しさを認めてあげつつ、学習の成果物にはリアクションをしてあげることで、生徒は自信を持ちます。主体的に利用するようになります。
3. 生徒同士で使わせる
学校やクラスの文化としてICTを根付かせるためにはこの過程が非常に大切です。
いつまでも先生と生徒間の利用で留まっていては、生徒によっては飽きる子も出てきます。生徒にとって面白いのは、友達と考えを共有したり、競い合うことです。
また、生徒同士の利用を促進すると、先生の負担も楽になります。主体的に利用しない生徒に何時間も先生が説得していては先生も大変です。ICTに慣れた子に教えさせればいいのです。子ども同士に任せればいいのです。その結果として自立したクラス、主体的な生徒集団が形成されます。
まとめ
大まかにまとめると、
- まずは先生が使えるようになり、
- 生徒へのフィードバックをして、
- 生徒同士の交流を促すこと。
これって、ICTが導入される前の授業設計と一緒ですよね?まずは先生が教科内容を理解して教え、生徒の演習に対して丸付けなどのフィードバックし、単元の後半では協働学習をさせる。
ICTがあってもなくても集団の動かし方の本質は同じなようです。
ぜひ観点い取り入れてみてください!
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