高大接続改革ってなに?

改革の背景

改革の背景は、一言でいうと、世界で通用する人材の育成です。

先進国の中でも日本だけ昔からの教育方法を継続しています。教える内容も、学習する方法もさほど変わりませんでした。そうしているうちに、世界に太刀打ちできなくなってきているのです。

革新的なサービスを立ち上げて起業する人、研究の分野で斬新できな発見をする人なとが先進国と比べて減ってきています。これは、ずっと教育が変わらなかったことに起因するとして、高校と大学が変わらないといけないよね!っていう背景です。

もちろん中学校、小学校、幼児教育も大事ですが(それ以上に大事かもしれない)、上級学校の仕組みや評価の方法を変えないとその下の学齢も変わらない、言い換えれば川の流れのように上流から変えないと下流も変わらないよね!ということです。

 

高校と大学で新しい学力を育成する

まずは国で新しい学力の3要素を定義しました。

  1. 知識・技能
  2. 思考力・判断力・表現力
  3. 主体性・多様性・協働性

1の知識・技能は今までの教科学習で習得する力です。知識を習得してそれを活用する技能です。

今までの日本の教育や入学試験では、この1の学力に関するものの割合が大きかったのです。

 

この力だけでは世界で戦えないよね!という反省から、学力2の思考力・判断力・表現力に重きが置かれるようになります。ただ、今までの大学入試のセンター試験では、2の学力を測る評価方法や問題が比較的少なかったのです。その反省から、新しい大学入学テストでは、2の学力の比重が大きくなったのです。

 

さらに、一発試験での合格ではなく、大学に入学してからもちゃんと学び続ける人材かどうかが重視され、被評価者の態度や内面適正に関する3の主体性・多様性・協働性という学力が定義されました。

しかし、この学力はどう測るのでしょうか?

もちろん一発試験でその人の態度や内面適正に関するものは分かりません。

 

そこで、評価を長期的なプロセスを評価する方式に変わったのです。高校在学中の活動内容や、学業・研究結果などの長期に渡る成果物を評価するようになりました。これは電子上で管理されるため「eポートフォリオ」と言われています。

この3の学力は昨日今日で身に付くものではありません。生徒が課題意識を持って長期にわたって活動し、課題解決を試みる過程で身に付く力です。この課題解決する学習をPBL(Project Based Learning)と言います。この学習の過程がeポートフォリオに記載されます。

当日の試験はなしに、このeポートフォリオに記載された成果物と面接・グループワークなどが、入学試験の評価比重を大きく占めるようになりました。

学力要素 1 知識・技能 2 思考力・判断力・表現力 3 主体性・多様性・協働性
育成方法 従来の教科学習 アクティブラーニング 課題解決学習(PBL)
評価方法 従来テスト 新テスト eポートフォリオ

 

高大接続改革は上手くいっている?

 

この改革の争点は、評価方法にあります。かつての学力1を評価する試験は作成する側も簡単でした。ですが、学力2,3は1に比べて目に見えない学力です。それらを本当に評価することはできるのか?どうやって育成するのか?という疑念は完璧には拭えず、今でも国と学校現場が混乱している状況です。

それでも、高校や中学校のうちからかつてのペーパーテストで測れる教科学習の力だけでない、プロセスを重視した課題解決の活動は重要だと思います。また、幸いなことに、それらの活動が教育現場に広がってきています。そういう意味では、高大接続改革による変化、成果であるのではないかと思います。

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