副業を検討している公立学校の教員
・公立は副業に厳しい。
・しかし副収入を得たい。
・どんなことだったら始められる?
元教員の阿部
- 教育関係の執筆活動
- 株式投資やFXなどの資産運用
- 小規模な不動産運用
- 宗教活動による寄附やお布施
阿部
目次
公立と私立の違い
公立私立の区分と、雇用形態で整理すると以下のようになります。
区分 | 雇用形態 | 副業 |
公立 | 専任・常勤 | △(地方公務員法、教育公務員特例法による) |
非常勤 | ○(問題なし) | |
私立 | 専任・常勤 | △(勤務校の就業規則による) |
非常勤 | ○(問題なし) |
私立学校の教員はシンプルで、学校が認めるものはOK。民間企業と同じです。
一方で公立の教員は少し複雑です。地方公務員と教育公務員としてのルールに則らなくてはなりません。
地方公務員法:「〜はNG」と書かれている
教育公務員特例法:「〜はOK」と書かれている
公立の教員に許される副業は、NGとOKの2種類の観点から決まります。
地方公務員法から見えるNGな副業の視点
まずは「地方公務員法」の視点から見てみましょう。
地方公務員法
(信用失墜行為の禁止)
第三十三条
職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。(秘密を守る義務)
第三十四条
職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする。(職務に専念する義務)
第三十五条
職員は、法律又は条例に特別の定がある場合を除く外、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、当該地方公共団体がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない。
要は、
・地方公務員の信用を傷つける副業はNG
・職務上知り得た秘密を漏らす副業はNG
・職務時間に専念できなくなる副業はNG
先生
実際に、地方公務員でできる副業は以下の3種類です。
- 株式投資やFXなどの資産運用
- 小規模な不動産運用
- 宗教活動による寄附やお布施
教育公務員特例法から見えるOKな副業の視点
教員ならではの「教育公務員特例法」の視点からも見てみましょう。
教育公務員特例法
(兼職及び他の事業等の従事)
第十七条
教育公務員は、教育に関する他の職を兼ね、又は教育に関する他の事業若しくは事務に従事することが本務の遂行に支障がないと任命権者(地方教育行政の組織及び運営に関する法律第三十七条第一項に規定する県費負担教職員については、市町村(特別区を含む。以下同じ。)の教育委員会。第二十三条第二項及び第二十四条第二項において同じ。)において認める場合には、給与を受け、又は受けないで、その職を兼ね、又はその事業若しくは事務に従事することができる。2
前項の場合においては、地方公務員法第三十八条第二項の規定により人事委員会が定める許可の基準によることを要しない。
先生
要は、
教育に関するもので、任命権者が認めればOK
ここで言う「任命権者」は市町村の教育委員会。
教員が副業をする場合は市町村の教育委員会の許可が必要です。
しかし、いきなり市町村の教育委員会に問い合わせるのではありません。
通常、勤務校の教頭や校長などの管理職に相談します。
一般的に許可されている副業は教育関連の執筆活動です。自身の教育活動を書籍化するのです。
教員の書籍化のトレンド
例えば、「けテぶれ学習法」を考案・実践されてる小学校教諭の葛原祥太 先生 は30代ですが、
また、「さる先生」こと 坂本良晶 先生 は「教育の生産性向上」をテーマに【さる先生の「全部やろうはバカやろう」】という本を出版されています。
教員の書籍出版は、一昔前は40-50代のベテラン先生によるものが一般的でしたが、最近では20-30代の先生による出版が増えています。上のお二方も共に30代です。
先生
それは、若い先生はブログやSNSでの発信が多いからです。お二方とも、ブログやSNSで自身の教育活動を発信してきました。その結果、たくさんの人に知見やノウハウを共有し、共感を得たのです。
このようなインフルエンサーに、書籍出版の話が来るのは当然のことです。出版社側からしても本が売れるのでオファーをしたくなります。
おすすめの副業はブログ
名前
ブログで広告ビジネスをしなければ副業にはなりません。教育活動を発信しているだけならセーフです。
なぜブログがおすすめかというと、
- 書籍化に直結する
- 教員を退職・転職後に収益化できる
からです。紹介した書籍化したお二人のように、たくさんのブログ読者が増えれば、出版社からオファーが来るようになります。書籍化に直結します。
また、ブログは教員を退職・転職後に収益化できます。
教員のうちは広告を貼って収益を得ることは禁止されている副業ですが、教員を辞めた後に広告を貼って収益を得ることはOKです。
教員のうちにブログ読者を集めておけば、辞めた時に収益化できます。
最近では教員から民間企業に転職する人も増えてきています。ブログを制作したことがある経験が、転職に役立った人もいます。
大手企業では副業が解禁されてきています。教員の副業解禁になる日も近いかもしれません。
もしも解禁になった場合は、早めにブログを始めていた人が、稼ぐには有利です。
教員のブログの始め方
ブログを書いたことがない先生
・ブログってどうやって始めればいいの?
・何を書けばいいかも分からない…
ブログを始めるには以下の3つの準備が必要です。
- ドメイン:住所のようなもの
- サーバー:土地のようなもの
- WordPress:家のようなもの
サーバー、ドメインの取得は【エックスサーバー】がおすすめです。
理由は、簡単に言うと
- WordPressのインストールまでがスムーズ
- 接続速度が速い
- ドメイン管理が楽

その後に、WordPressというブログサービスをダウンロードします。
先生
ここまで聞いて、難しそうな人は、はてなブログというサービスから始めるといいでしょう。サーバーやドメインの準備は不要です。5分くらいで登録が完了して、ブログを書き始めることができます。
ブログに何を書けばいいか分からない先生も多いと思いますが、内容は何でも構いません。まずは教育活動の内容や思っていることなど、200字数程度で構いません。書き始めることが大切です。
あなたが抱えている悩みや思っていることは、他の先生も同様に考えていることです。読者やファンは少しずつ増えていきます。
ぜひ教員の副業は、ブログから始めてみてください。
[…] 教師・教員の副業は禁止?公立教員でもできる副業をご紹介! […]
[…] 教師・教員の副業は禁止?公立教員でもできる副業をご紹介! […]