オンライン自習室とは?コロナ時代を乗り切る新しい学習環境の提供

2018年ごろから「オンライン自習室」なるものが流行ってきています。昨今の新型コロナウイルスの拡大によって、オンライン自習室のニーズを爆発させました。その利用方法、形態、価格、ビジネスモデル、メリット・デメリットなどを解説します。

Zoom医進館

オンライン自習室とは?

まずはオンライン自習室の概要を解説します。参加者はZoomSkypeなどのweb会議ツールでログインを行います。上の写真のように、参加者は手元をカメラで映して勉強を始めます。この環境によって、オンライン上の自習室が出来上がります。参加者は互いの勉強の様子を見ることができ、勉強をサボりにくくなります。

なぜ需要があるのか?

こんな簡単な仕組みにお金を支払って参加する人がたくさんいます。価格は、月額数千円から数万円のものあります。なぜそこまでお金を支払ってまで参加したいかというと、学習者は一人だと勉強をサボってしまうからです。

オンライン自習室は社会人に大人気です。社会人は学生と違って、勉強仲間がいません。競争相手がいません。そこでオンライン上でも人と繋がっていることで適度な緊張感を持てるようになり、学習が持続するのです。

一方、中学生や高校生などの学生には学校や塾などにリアルの自習室があります。切磋琢磨する仲間がいます。しかし、昨今の新型コロナウイルス拡大による休校措置によって、生徒のオンラインでの学習環境提供に世間が注目しました。学校や塾の先生は生徒たちにオンライン自習室の環境を提供し始めました。

学習を継続させる3つの工夫

ただ単に学習者にオンラインの自習環境を提供するだけでは、学習者の勉強は継続しません、途中でダレてくる人も少なくありません。

そこでオンライン自習室を展開する事業者は、学習者の学習が持続するように様々な工夫を凝らしています。ここでは3つご紹介します。

①学習計画を宣言する

その日、その週に勉強することを他の学習者や管理者に宣言します。「今日1日で英語のこの教材のp.21-p.30まで終わらせます」というように。そうすることで良い意味で追い詰められます。程よいハードルを自分に設けることで学習に緊張感が出ます。

②学習報告をする

その日に行った学習内容を他の学習者や管理者に報告します。褒めてもらったり、フィードバックをもらいます。計画に対しての進捗度合いや、次の日に向けた計画を立てます。そうすることで、学習者のモチベーションを維持することができます。

③学習時間ランキングイベントを盛り込む

学生の時、テストの順位が教室に掲示されたことはありませんでしたか?それと同じような取り組みがなされています。点数を競うのではなく、学習時間を競う企画です。これによって負けず嫌いの学習者の心に火が付きます。

「オンライン自習室MyroomNeo」さんでは、オンラン勉強合宿を開催し、そこで「ペアシステム」を導入してランキング下位のペアには罰ゲームという、面白そうな企画をされています!

 

オンラインで浮き彫りになる学習の本質

日本ではeラーニング(映像授業によるオンライン学習)が2010年頃から流行っています。諸外国では2000年よりも前からオンラインでの学習が開始され、その課題も浮き彫りになっています。

その課題とは、学習者のモチベーションの維持です。

eラーニングと教育ICTの違い

 

学習者は、映像の授業だけ与えられても学習は継続しません。宿題が与えられて、先生にチェックをしてもらい、仲間と考えを共有するという、リアルな教室で当たり前のように用意されている学習環境が必要であることが分かっています。前項で挙げた3つの工夫点は、オンラインの学習を成立させる上で必要な要件なのです。

新型コロナウイルスの拡大により、学校の休校期間が長引くかもしれません。リアルな場での学習環境が遠のくかもしれません。これは社会人にも言えます。

しかし、オンライン自習室で重視されている要件を守りながらオンラインでの環境を構築することによって、リアルと同等の(便利さではそれ以上の)学習環境が手に入るかもしれません。

 

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